人事 human affairs 2004 6 16
最近は、こういう人事を行う会社はなくなりましたね。
人事部長をやれば、必ず、企画担当の専務になれる。
企画担当の専務をやれば、必ず、社長になれる。
つまり、人事部長をやれば、社長の座が約束されている。
こういうエレベーターのような人事があったのは、高度成長時代でしょうか。
今は、時代が変わって、実力主義の時代になりました。
しかし、官僚の世界では、相変わらず、古色蒼然とした人事を行っています。
官房長をやれば、必ず、○○局長になれる。
○○局長をやれば、必ず、事務次官になれる。
つまり、官房長をやれば、必ず、事務次官になれる。
天下泰平の眺めである。
こうした人事は、江戸時代の天下泰平の時代に行われていたと聞きます。
人によっては、平安時代の朝廷にもあったと言います。
右大臣に左大臣、内大臣、そして太政大臣。
平安時代を思わせる役所の人事。
あるいは、江戸情緒が漂う人事。
霞ヶ関の官庁街は、江戸城に近いところにあるので、
それも仕方ないのか。
時代に取り残されていく組織は、いつも、そうなのです。